悲しい出来事や、小さな不幸や、ちょっとした幸運や、落胆するしかないような言葉たちや、美しい夕暮や、陽炎のように消えてゆく愛おしい仕草や、灼熱に蒸発して空気を満たすあんな気持ちやこんな気持ち、にクラクラしながら、どうにか47歳になりました。47歳といえばですよみなさん、アルセーヌルパンがヴィクトールとして捜査班で難事件を解決したり、ジャッキーはラッシュアワー2だったりアクシデンタルスパイだったり、スピルバーグはジュラシックパークだったり、ピエーロデッラフランチェスカはアレッツォで頑張っていたり(おそらく)、ホームズはモリアティとの死闘から蘇ったり、それはそれは大変な年齢な訳です。だから僕も今年は諸先輩がたのような大活躍を夢見つつ、より地道に、地味に(時としてもう少し派手さが出ることにはやぶさかではない)、何かしらの善きことの片棒をかつげるよう、精進したいと思います。