および湖沼衛生管理センターの職員である僕は、緊急呼び出しでとりわけ汚染の酷い用水施設へかり出されている。橋からのぞき込むと、暗くよどんだ水にたくさんのねずみが泳ぎ回っている。大きさはクマネズミ程度。どうやら大量発生したらしい。こういうことはよくあることらしく、ちょっとうんざりしながら開閉式(油圧か?)の堰で区切られた一角に視線をやり、全身がびっしり毛に覆われた魚たちがたくさん泳ぎ回っているのを確認してから、おもむろに堰を開く。堰が開くと一斉にその全身がびっしり毛に覆われた魚たちがスイーっと泳ぎでてきてネズミたちを丸呑みにしてゆく。僕はその様子をしずんだ気持ちで眺めているうちに目を覚ました。