KAJIWEBLOG

2015年11月19日木曜日

秋から冬へとかわるある霧の朝、暗いもの思いに耽りながらふらふら散歩していると、ふいにラッパの音がひとこえ聞こえたのです。墓所からひびいたその霧笛よりも少し高いピッチの音が、ブラッドベリの灯台守が語るように永遠の時の悲しみと人生の短さを教えてくれていたのかどうかはわかりませんが、僕は何故だか少し愉快な気持ちになって、左耳に霧笛風ラッパの余韻を感じつつ散歩を終えたのでした。

2015年9月26日土曜日

彫刻の

木取りの要領で、「下顎骨がギリギリ入りそうだから、、あーマージン2ミリくらいはありそう、ってことはこれはもしかしたらうまい具合に行きますよ」と言う。夢。

郷土資料館

の館長のポストがあいたという話を聞いたので、同居しているネコ(白い方)に面接を受けるようにすすめるが、いちおう「今時そんなことはないと思うけど、もしかしたらネコだってことを理由に落とされることもあるかもしれないよ」と言添えることも忘れない。という夢。

2015年9月11日金曜日

とある作家の

展示に行く。東(南)アジアのどこかの国から来た人らしい。会場は十五畳ほどの小部屋で、漆喰塗りの壁面全てに絵が描かれている。版画家のT氏夫妻やY氏、H氏なんかもいて小部屋が楽しい雰囲気に満ちている。入って左側の壁面にはジョットのフレスコの様な碧を下地に太めの輪郭線でロケットや彗星や人工衛星が描かれている。輪郭線の中は精緻な線描が施してあるのだけれど、塗りの荒々しさのせいかチマチマした感じはは全くない。「いやぁ、清々しい。清々しい」とひどく心うたれながら、向かいの壁面と一続きになったしっくいの段差(ベンチ様になっている)に腰掛けていると、作家とT氏が僕のところへやってきて、「これの意味わかる?すごく良い話なんだよ」といいながら一枚の紙を手渡す。紙はあぶらとり紙のような薄紙で、イラストは印刷のようにもみえるけれど、インクがしみ込んだ感じは直接描かれたもののようにも見える。一コマ目には風通しのよさそうな木造の田舎屋と鶏、馬、ヤギとかの家畜がいる庭が描かれている。二コマ目、三コマ目と徐々に家畜の数が減り、母屋も朽ちてゆき、最後のコマには廃墟となった田舎屋と、といろんな言語で書かれた立て看板が乱れ立つ庭。立て看板に書かれているのは過去のとある国の為政者の名前や、詩や、格言のようなものらしい。4コマ全体の絵解をしてみろということらしいのだけど、さっぱりわからない。けど、謎をかけられた不快さはなく、眼前の壁と紙片の四コマの画風のちがいやら、会場全体に漂う謎めいた清潔感にむしろなんかとても楽しくなって、「ミステリー大好き」と言う、夢。

2015年8月11日火曜日

「宴鳥島の夏休み」展、終了いたしました

暑さの厳しいおりに、足をお運びいただいた皆様、関心をお寄せくださった皆様をはじめ、本展示に関わったすべての皆様、また関わりのなかったすべての皆様にこころより感謝申し上げます。

2015年8月7日金曜日

続・「宴鳥島の夏休み」開催中

「宴鳥島の夏休み」@ブックギャラリーポポタム(目白)
7日、8日19:00より濱中大作氏によるアニメーション上映(投げ銭制)

下の画像は僕が展示中の作品「Fools of Hope」(と同モチーフの別作品)


本来希望に満ちた瞬間の運動体としてあるべき‘現在’が、なにかの拍子に停滞して、膨張し、防御的になり、その結果、我知らず‘過去’を覆い、‘未来’にむけて弓をひくことになったりすることがあるわけだけれども、そのつがえた矢に希望をともすには(その矢はきちんとあらぬ方向にとんでゆく)、あるいは‘現在’自身があさっての方へ飛び出して本来の運動体の姿をとりもどしその運動の残滓が‘未来’への希望になるには、当然だけど‘過去’の手をかりる必要がありそうじゃない。という絵。多分そういう絵。もしかしたら違うかも。 

ところで、僕は、濱中さんの作中の‘棘娘’や、廣谷さんの超時空青春空想科学冒険小説とそのイメージが焼き付けられた絵皿や、宮越さんの作品の傾いた船体と煌めく波間や、高速で動く何かを烈しい光線で露光したみたいな坂本さんの銅板画の中に、それこそうすらぼんやりとですが、「キラキラとした運動する何かと明日」みたいなものが透けて見えて、随分勝手ですがそんな気がして、とても楽しい気分になりました。

2015年8月5日水曜日

告知:宴鳥島の夏休み開催中

「宴鳥島の夏休み」!ブックギャラリーポポタム(目白)で開催中。旅した記憶もあいまいな地図にものっていない島。宴鳥島から僕が想起したのは‘歓待’。歓待と言えば“オデュッセイア”に登場するナウシカア。というわけで、ナウシカアをモチーフにした“船首像のためのエチュード”(木彫)を中心に、絵画の極小品、彫刻の小品を出品いたします。旅のよき道連れとなった魅力的な作家の方々つきましてはFBイベントページにある濱中大作(本展の発起人!)による洞察とユーモアにあふれた紹介文をご覧下いただければと思います。
6日(木)はお休み。7日(金)、8日(土)には19:00より濱中大作氏のアニメーション“棘娘と船爺の海の上映がございます。是非のお運びを。

2015年3月11日水曜日

スコットランドに行きたい

本日届いたスコッチ2本。Acornさんのオリジナルボトル「ラ・グラン・ギャラリー 」第二弾。ポポタムさんのコーディネイトでラベルに版画作品を使っていただきました。左はスペイサイド・モルト、右がアイラ・モルト。もったいなくてしばらくは飲めません。

2014年9月16日火曜日

個展終了いたしました

9月14日(日曜日)、多くの方々のお力添えをもちまして、個展 " A LITTLE ROOM FOR GIANTS"が無事終了いたしました。お運びいただいた皆様、いろいろなところで応援して下さった皆様、カフェ・ギャラリー パラーダの皆々様、お会いすることができなかったすべての皆様、どうもありがとうございました。Giant(s)が皆様と共にありますように。
伊津野果地

2014年9月9日火曜日

個展後半がスタート

後半がスタートしております。先週はたくさんのかたにご来場いただきました。こころより御礼もうしあげます。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

ご来場いただく際は、吉祥寺駅北口関東バス1番・2番のりばよりバスにのり「成蹊学園前」にて下車頂くと便利です。

★今週末、13日(土曜)・14日(日曜)は吉祥寺秋祭りが開催されます。駅前周辺、ギャラリーまでの通りが混雑し、バスの運行にも遅れがでると思われます。週末にお越しいただく場合は、ご注意?下さい。(お祭りと展示を両方お楽しみいただければ幸いです。)

展示中の5つの彫刻についてのメモ